【業務自動化】Pythonでスケジュール実行付きの自動レポート作成ツールを作る方法

日々のルーチン業務、「Excel集計」「PDFレポート作成」「メール送信」などを自動で毎朝8時に実行できたら、どれだけ楽になるでしょうか？

本記事では、Pythonを使って以下を自動化するツールの作り方を紹介します。

この記事でわかること

• PythonでExcelやPDFレポートを自動生成する方法
• スケジュール実行（毎朝決まった時間に動かす）設定
• 自動メール送信まで含めた業務自動化の全体像

1. ツールの完成イメージと全体構成

このツールでは以下のことを自動化します

業務の手作業を丸ごとPythonに任せる構成です。

2. 必要なライブラリ一覧

pip install pandas openpyxl matplotlib reportlab schedule yagmail

3. Excelレポートを自動生成するコード

import pandas as pd
from openpyxl import Workbook

def create_excel_report():
    df = pd.read_csv("sales_data.csv")  # 例：売上CSVを読み込む

    # ピボット集計など加工
    summary = df.groupby("担当者")["売上"].sum().reset_index()

    # Excelファイルに出力
    with pd.ExcelWriter("daily_report.xlsx", engine='openpyxl') as writer:
        summary.to_excel(writer, sheet_name='集計結果', index=False)

4. PDFに変換（オプション）

from reportlab.pdfgen import canvas

def export_to_pdf():
    c = canvas.Canvas("report.pdf")
    c.drawString(100, 750, "日次レポート - 売上集計")
    c.drawString(100, 730, "担当者別売上：〇〇万円")
    c.save()

5. メールで自動送信する方法

import yagmail

def send_email():
    yag = yagmail.SMTP(user="your@gmail.com", password="アプリパスワード")
    yag.send(
        to="recipient@example.com",
        subject="【自動送信】日次レポート",
        contents="本日の売上レポートをお送りします。",
        attachments=["daily_report.xlsx"]
    )

Gmailで送信するには「アプリパスワードの発行」が必要です。

6. Pythonでスケジュール実行する（毎日8時など）

import schedule
import time

def job():
    create_excel_report()
    export_to_pdf()
    send_email()

# 毎日8:00に実行
schedule.every().day.at("08:00").do(job)

while True:
    schedule.run_pending()
    time.sleep(60)

7. タスクスケジューラで完全自動化

Pythonはターミナルで常駐させなくても、Windowsタスクスケジューラを使えば以下のように完全自動化できます。

設定方法（Windows）

1. タスクスケジューラ を起動
2. 「基本タスクの作成」
3. 毎日 ➝ 実行時間：08:00など
4. 「プログラムの開始」 → 以下のように入力 makefileコピーする編集するProgram: python.exe のパス 引数: C:\path\to\auto_report.py

拡張アイデア

• Googleスプレッドシートとの連携（gspread）
• SlackやLINEへの通知送信
• 複数拠点のレポートをマージ集計

まとめ

Pythonを使えば、手作業の業務を確実に・ミスなく・高速に自動化できます。1日30分の手作業が、毎月10時間以上の削減につながることも！