Linux を使い始めると、必ずと言っていいほど登場するのが Bash(バッシュ)シェル です。
コマンド操作、スクリプトによる自動化、サーバー管理など、Linux 運用の中核を担う存在でもあります。
本記事では、
- Bash シェルの概要
- 基本文法(変数・条件分岐・ループ)
- 実務で役立つ簡単なスクリプト例
を順序立てて解説します。
Bashシェルとは?
シェルの役割
シェル(Shell) とは、
「ユーザーの入力したコマンドを OS(カーネル)に伝える仲介役」です。
ユーザー → シェル → Linuxカーネル → 実行結果
GUI が存在しないサーバー環境では、シェルが操作の中心になります。
Bashとは?
Bash(Bourne Again SHell) は、Linux で最も広く使われているシェルです。
特徴は以下の通りです。
- 多くの Linux ディストリビューションで標準採用
- sh(Bourne Shell)との高い互換性
- スクリプト機能が豊富で自動化に向いている
現在使用しているシェルは、以下のコマンドで確認できます。
echo $SHELL
Bashの基本文法
1. 変数の扱い
変数の定義
name="Linux"
※ イコールの前後にスペースを入れない のが重要です。
変数の参照
echo $name
2. コマンドの実行結果を変数に代入
today=$(date)
echo "Today is $today"
$( ) はコマンド置換を表します。
3. 条件分岐(if文)
if [ $1 -gt 10 ]; then
echo "10より大きい"
else
echo "10以下"
fi
ポイント:
[ ]の前後にはスペースが必要$1は「1番目の引数」
4. 繰り返し処理(for文)
for i in 1 2 3
do
echo "count: $i"
done
配列的な処理や、ファイル一覧の処理でよく使います。
5. while文
count=1
while [ $count -le 3 ]
do
echo $count
count=$((count + 1))
done
数値計算には $(( )) を使用します。
Bashスクリプトの作成と実行
スクリプトファイルの作成
vi hello.sh
内容:
#!/bin/bash
echo "Hello, Bash!"
1行目の #!/bin/bash は シェバン と呼ばれ、使用するシェルを指定します。
実行権限の付与
chmod +x hello.sh
スクリプトの実行
./hello.sh
実践例:ログファイルを自動チェックする
スクリプト例
#!/bin/bash
LOG="/var/log/syslog"
if [ -f $LOG ]; then
echo "ログファイルが存在します"
tail -n 5 $LOG
else
echo "ログファイルが見つかりません"
fi
用途:
- サーバー運用時の簡易チェック
- cron と組み合わせた定期監視
Bashを学ぶメリット
- Linux 操作の効率が大幅に向上する
- 手作業を自動化でき、ミスを減らせる
- サーバー・インフラ系スキルの基礎になる
Python や他の言語に進む前の 土台スキル としても非常に重要です。
まとめ
- Bash は Linux の標準シェルであり、操作と自動化の要
- 変数・if・for を理解すれば基本的なスクリプトは書ける
- 小さなスクリプトから実務で活用できる
まずは「1ファイル1処理」の簡単なスクリプトを作り、Bash に慣れていくことをおすすめします。

