配列とは
「配列」とは、複数のデータを扱うときに用いる格納領域のことです。
例えば、int型のデータを50個扱うとして、50個の変数を1つずつ宣言するのは手間がかかります。
そこで、同じデータ型のデータを複数扱うときは、配列を使います。
配列には変数と同様に配列名をつけます。配列に格納されるデータのことを「配列要素」といいます。配列要素が配列の何番目に格納されているかを示す番号が与えられますが、これを「要素番号」といいます。
「要素番号」は、0からはじまります。そのため、5つのデータを格納したときの要素番号は4までということになります。
5つのデータを扱う場合は、0・1・2・3・4という5つの要素番号を用いることになります。
配列の宣言
配列を使うには、配列を宣言する必要があります。宣言の構文は下記です。
配列のデータ型 配列名[];
配列の宣言をした後に、要素数を宣言する必要があります。要素数の宣言の構文は下記です。
配列名 = new 配列のデータ型[配列要素数];
配列「intArray」を宣言し、要素数を5として宣言します。
int intArray[];
intArray = new int[5];
配列要素に値を代入するには以下のような構文を使います。
配列名[要素番号] = 代入する値;
int intArray[];
intArray = new int[5];
intArray[0] = 10;
intArray[1] = 20;
intArray[2] = 30;
intArray[3] = 40;
intArray[4] = 50;
配列では同時に複数の値を代入することができます。
int intArray[] = {10,20,30,40,50};
多次元配列
「多次元配列」の説明の前に、ここまでで説明してきた「配列」というのが「1次元配列」であるということを覚えておいてください。1次元配列では、「行」を表現することができました。ではここに「列」という表現を追加するとどうでしょうか。これは「2次元配列」となります。
1次元配列では、1行のデータの羅列を格納できたのに対して、2次元配列では「行」と「列」のある表を格納することができます。
2次元配列の要素番号も1次元配列と同様に「0」から始まります。0行目の0列目が最初のデータとなります。
2次元配列の宣言
2次元配列も使うには宣言が必要です。配列の宣言は下記になります。
配列のデータ型 配列名[][];
配列の要素数を指定して、2次元配列の領域確保には、次のようにします。
配列名 = new 配列のデータ型[1次元配列の要素数][2次元配列の要素数];
上記の「1次元配列の要素数」は、表で言えば行方向の要素数になり、「2次元配列の要素数」は列方向の要素数と考えると分かりやすいかもしれません。
2行3列の2次元配列「intMatrix」を宣言します。
int intMatrix[][];
intMatrix = new int[2][3];
値の代入方法は下記になります。
int intMatrix[][];
intMatrix = new int[2][3];
intMatrix[0][0] = 10;
intMatrix[0][1] = 20;
intMatrix[0][2] = 30;
intMatrix[1][0] = 40;
intMatrix[1][1] = 50;
intMatrix[1][2] = 60;
同時に複数の値を代入する場合は下記になります。
int intMatrix[][] = {{10,20,30}{40,50,60}};