はじめに
毎日の「日報作成」は、業務で欠かせないタスクですが、文章量が多いと要点が埋もれやすく、読む側にも時間的な負担がかかります。
そんな悩みを解決できるのが ChatGPT APIを使った日報の自動要約 です。Pythonで簡単なスクリプトを書けば、文章を自動的にまとめ、チーム全体の情報共有をスピーディーにできます。
本記事では、Python × ChatGPT APIで日報を自動要約する仕組み を解説し、実際に使えるコード例も紹介します。
ChatGPT APIを使った日報要約のメリット
- 業務効率化：長文の日報を要点だけにまとめ、読む時間を短縮。
- 情報の平準化：報告者によって文章量が異なっても、標準化されたフォーマットで整理。
- 蓄積・検索性の向上：要約を社内Wikiやチャットに保存しておけば、後から参照しやすい。
必要な準備
1. OpenAI APIキーを取得
- OpenAI公式サイト でアカウントを作成。
- 「APIキー」を発行し、環境変数や
.envファイルに保存。
2. Python環境の準備
pip install openai python-dotenv
.envファイル例
OPENAI_API_KEY=sk-xxxxxxxxxxxxxxxx
実装例：Pythonで日報を自動要約するスクリプト
以下のサンプルコードは、日報テキストをChatGPT APIに渡し、自動要約するプログラムです。
import os
from dotenv import load_dotenv
from openai import OpenAI
# 環境変数の読み込み
load_dotenv()
client = OpenAI(api_key=os.getenv("OPENAI_API_KEY"))
def summarize_report(report_text: str) -> str:
"""ChatGPT APIで日報を要約"""
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-4o-mini",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは有能な秘書です。日報を簡潔に要約してください。"},
{"role": "user", "content": f"次の日報を要約してください:\n{report_text}"}
],
max_tokens=300,
)
return response.choices[0].message.content.strip()
if __name__ == "__main__":
# サンプル日報
daily_report = """
本日は午前中に顧客A社との打ち合わせを実施。新システム導入に関する要望をヒアリングした。
午後は資料作成に時間を充て、来週の提案書のドラフトを完成。
課題として、開発チームからの要件確認が一部未完了のため、明日以降に調整が必要。
"""
summary = summarize_report(daily_report)
print("【要約結果】\n", summary)
実行結果イメージ
【要約結果】
顧客A社と新システム導入に関する打ち合わせを実施。提案書のドラフトを完成。
開発チームとの要件確認が未完了のため、明日以降に調整が必要。
応用例
- SlackやTeamsに自動投稿 → 要約結果をチャットに共有し、全員がすぐ確認できる。
- ExcelやGoogleスプレッドシートに保存 → 日報を要約＋蓄積して検索性アップ。
- 毎日自動実行（cron + Python） → 日次で自動処理し、完全自動化も可能。
まとめ
ChatGPT APIを使えば、日報の要点抽出を自動化し、チーム全体の生産性を大幅に高めることができます。
手作業で文章を短縮する時間を削減し、読む側も必要な情報をすぐに把握可能。
これを機に、ぜひ 「日報 × ChatGPT × Python」 の仕組みを取り入れてみてください！
